MAS-1の主な特長は以下の通りです。
(1) 『1960 MPa以上』の引張強さダイヤフラム、バルブ、タイヤ金型用サイプブレード、時計部品、プリンタ部品、自動車用無段変速機、精密バネ、その他高度の信頼性を要求される部品
板厚
0.050~1.5mm
幅
3.0~300mm
長さ
コイル もしくは L2000mm以下のシート
当社で製造するコイルやシート材の製造範囲です。
密度
8.02 g/cm³
比熱
335 J/(kg・K)
電気抵抗
60~70 μΩ・cm
ヤング率
182 GPa
熱膨張係数
10.1×10-6/K (20~480℃)
熱伝導率
19.7 W/(m・K) (25℃)
磁性
あり
MAS-1の焼鈍仕上げと強圧延仕上げの機械的性質は下表の通りです。
焼鈍仕上げでも290~340HV程度の硬さがあるため、靭性はあるものの一般軟質材のような加工はできません。
(1) 固溶化熱処理
標準的な固溶化熱処理条件は[820~870℃×数分~30分保持後、冷却]です。
(2) 時効硬化熱処理
MAS-1は時効硬化を人工的に行うことができる鋼種です。
標準的な時効硬化熱処理条件は[480℃×3時間]ですが、多少の温度・時間の組み合わせを変えることは可能です。
下図a)に冷間加工・時効処理後の機械的性質、図b)に時効硬化条件の引張強さへの影響を示します。
(3) 熱処理雰囲気
熱処理時の雰囲気ガスは、水素またはAXガスが適当です。
高合金鋼のため、一見ステンレス鋼のようにさびにくい材料と思われがちですが、不銹成分であるクロム(Cr)を含有していないため、一般鉄鋼に準じた防錆処置が必要です。
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