冷間圧延(塑性変形)により変化した金属組織の回復や残留応力および歪の除去などを目的に熱処理を行います。
当社では材質や目的に応じて、コイルのまま熱処理をするベル型炉、コイルを解いて熱処理をする連続炉を使い分けています。
塑性変形及び焼鈍に伴う金属組織と機械的性質の変化
BELL型焼鈍炉
当社では永年培った当社独自の冷間圧延と熱処理のノウハウで、金属内部の組織をコントロールできます。
金属組織を制御することで、加工性、強度、延性をコントロールすることが可能です。
名称 | 熱処理温度 | 雰囲気ガス | 備考 |
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電気加熱ベル型炉 | ~ 760℃ | 水素H2/窒素N2 | 2ベル4ベース |
ガス加熱ベル型炉 | ~ 700℃ | 水素H2/窒素N2 | 1ベル1ベース |
光輝焼鈍 連続炉 (BA炉) |
~ 1150℃ | 水素H2/窒素N2 | 適用範囲: t0.030 ~ 1.00mm ×w340mmMAX t0.200 ~ 2.20mm ×w340mmMAX |
~ 850℃ | 水素H2/窒素N2 | 適用範囲: t0.040 ~ 1.70mm ×w130mmMAX |
名称 | 熱処理温度 | 雰囲気ガス | 備考 |
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テンションアニーリング (TA炉) |
~ 550℃ | 窒素N2 | 適用範囲: t0.030 ~ 0.70mm ×w340mmMAX |