SK95M (SK4)|炭素工具鋼

みがき特殊鋼

炭素工具鋼

SK95M (SK4)|炭素工具鋼

概要・特徴

SK95(旧JIS鋼種記号:SK4)は、炭素(C)含有量0.95%程度の高炭素鋼です。
炭素工具鋼は、みがき特殊帯鋼の中でも、加工性、焼入性、製品性能、価格などのバランスがいいため、最も広く使われています。SK95は、SK85と比較しさらに炭素量が高く、焼入性が高いため、より高級用途に使われることが多くなっています。
SK材の多くは加工前または加工後に熱処理を行なうのが一般的です。
当社の材料は、熱処理後の表面粗さが最適な状態になるように保たれているため、黒染め後理想的な製品仕上がりが実現できます。

主な用途

各種ばね、ぜんまい、ヒンジ、バンドソー、トムソン刃、ピナクル刃、ホーン、メジャーテープ、座金、スペーサー

対応可能形状

製造可能範囲(コイル、板)

板厚

0.10~2.0mm

3.0~300mm

長さ

コイル もしくは L2000mm以下のシート

当社で製造するコイルやシート材の製造範囲です。

当社では特に指定のない場合、JIS規格に準拠して製造いたします。
[注1]JIS鋼種記号末尾のMはJIS G3311 みがき特殊鋼 該当鋼種で、Mは省略して表示する場合があります。
[注2]SK**は最新版JISに基づく表記となり、(SK*)は旧JIS規格での表記となります。
日本国内においては旧名が未だによく使われているため併記しています。

海外規格は当材料と同等もしくは近似のものを掲載していますので、参考としてご利用ください。

JIS

SK95M (G3311), SK95 (G4802)

AISI/SAE

1095

ISO

TC90

鋼(Fe-0.8C)の代表値を参考として掲載しています。

密度

7.84 g/cm³

比熱

490 J/(kg・K)

電気抵抗

18 μΩ・cm

ヤング率

208 GPa

熱膨張係数

11.0×10-6/K(0~100℃)

熱伝導率

50.2 W/(m・K)

磁性

あり

通常、みがき特殊鋼は圧延された状態(圧延仕上またはロール仕上)のままで供給されていますが、当社では最も軟らかい焼鈍仕上から最も硬い強圧延仕上まで製造することが可能です。
ご用途に合わせて最も適した仕上げをお選びいただけますが、板厚やその他の仕様にもよりますので、規格につきましては別途ご相談ください。

SK95(SK4)は焼入れ可能な鋼種です。
一般的な焼入条件は[790~850℃油冷(760~820℃水冷)]です。
寸法や形状、要求特性、焼入方法に応じて数十秒~数分保持した後、冷却を行います。
冷却は水冷の方が油冷よりも硬く焼きが入りますが、焼入歪や焼き割れなどの危険があるため、油冷を採用する場合もあります。
焼戻し温度は、要求する硬さや靭性に応じて焼入れ焼戻し曲線を参考に選定ください。(参考までにSK85の焼入れ焼戻し性能曲線を掲載しています)

刃物用材料

剃刀、医療用刃物など、各種刃物に適した材料です。鋼種選びに迷ったらこちら。

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