S50CM|炭素鋼

みがき特殊鋼

炭素鋼

S50CM|炭素鋼

概要・特徴

S50Cは、炭素(C)含有量0.50%程度の中炭素鋼です。炭素工具鋼よりも炭素量が低めで、不純成分の規制も緩やかで、ある程度の強度と粘り強さを必要とするような一般的な用途に適しています。
プレスなどの加工後に、焼入れ焼戻しをすることで強度向上は可能ですが、炭素含有量は高くないため炭素工具鋼などと比較すると焼入れによる硬さの上昇量は高くありません。


主な用途

時計部品、自動車部品、ワッシャー(座金)、事務機、電気、機械等の構造部品やバネ、クラッチ部品、トムソン刃、ベアリング部品

対応可能形状

製造可能範囲(コイル、板)

板厚

0.10~2.0mm

3.0~300mm

長さ

コイル もしくは L2000mm以下のシート

当社で製造するコイルやシート材の製造範囲です。

当社では特に指定のない場合、JIS規格に準拠して製造いたします。
[注1]JIS鋼種記号末尾のMはJIS G3311 みがき特殊鋼 該当鋼種で、Mは省略して表示する場合があります。

海外規格は当材料と同等もしくは近似のものを掲載していますので、参考としてご利用ください。

JIS

S50CM (G3311), S50C (G4802)

AISI/SAE

1050

EN

C50, C50E, C50R

※鋼(Fe-0.8C)の代表値を参考として掲載しています。

密度

7.84 g/cm³

比熱

490 J/(kg・K)

電気抵抗

18 μΩ・cm

ヤング率

208 GPa

熱膨張係数

11.0×10-6/K(0~100℃)

熱伝導率

50.2 W/(m・K)

磁性

あり

S50Cは焼入れ可能な鋼種です。
一般的な焼入条件は【800~860℃水冷】です。
寸法や形状、要求特性、焼入方法に応じて数十秒~数分保持した後、冷却を行います。
冷却は水冷の方が油冷よりも硬く焼きが入りますが、焼入歪や焼き割れなどの危険があるため、油冷を採用する場合もあります。
焼戻し温度は、要求する硬さや靭性に応じて焼入れ焼戻し曲線を参考に選定ください。(参考までにS60Cの焼入れ焼戻し性能曲線を掲載しています)

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