SUY-1 |電磁軟鉄

普通鋼・電磁軟鉄

電磁軟鉄(純鉄)

SUY-1 |電磁軟鉄

概要・特徴

SUY-1は、極低炭素、低不純物の軟鋼です。
[JIS C2504 電磁軟鉄]に規定される鋼種であり、一般的に“純鉄”と呼称されています。
SUYは、磁気特性の値によって0種(SUY-0)から3種(SUY-3)まで4種類の分類がありますが、当社ではSUY-1(1種)を製造しています。
炭素量、不純物が共に低く、絞り性、軟磁性材料としての特性が良好なため、主にモーター用途として使用されます。なお最近では磁気シールドとしての用途も多くなってきております。
※磁気特性として磁束密度、保磁力が挙げられ、冷間加工後、再度磁気焼鈍を行うと最大限の特性が発揮できます。

SUYPとSUYBの違い

SUYの後ろにPやBを付け、SUYP-1やSUYB-1と表記されている場合があります。
これはP:Plate(板・帯・条)、B:Bar(棒・線)の意味であり、鋼種名内で形状を表したものとなります。
例)SUYP-1 = P(板・帯・条)の形状をしたSUY-1の意味

主な用途

深絞り用、コイニング等、電磁用等、モーターヨーク、磁気遮藪板

対応可能形状

製造可能範囲(コイル、板)

板厚

0.030~2.5mm

3.0~300mm

長さ

コイル もしくは L2000mm以下のシート

当社で製造するコイルやシート材の製造範囲です。

当社では特に指定のない場合、JIS規格に準拠して製造いたします。

JIS

SUY-1 (C2504)

JIS規格と当社成分例は下表の通りです。

※鉄(Fe-0.06C)の代表値を参考として掲載しています。

密度

7.87 g/cm³

比熱

481 J/(kg・K)

電気抵抗

13 μΩ・cm

ヤング率

206 GPa

熱膨張係数

11.7×10-6/K (0~100℃)

熱伝導率

73.3 W/(m・K)

磁性

常時磁性あり ※詳細は磁気特性の欄をご覧ください。

SUY-1の機械的性質は以下の通りです。
一般的にスキンパス材で提供されますが、ご希望に応じて硬質での製造も可能です。
下表は、「スキンパス材(圧延率2~3%)の代表的な機械的性質」
グラフは、「焼鈍材に冷間圧延を施した場合の硬さの変化」 を示します。

板厚0.10mm以上で[850℃×3h保持後、徐冷]の条件で磁気焼鈍を施したものは、下表の通りJIS SUY-1の規格を満足いたします。

また、「焼鈍温度と保磁力の関係」は下図の通りで、JIS SUY-1と同じ特性を有しています。

軟磁性材料

高耐食や超高強度など、高付加価値な電磁ステンレス鋼もこちらから。

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