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【基礎解説】ミリ単重とコイル単重の意味、使用メリット、活用例について

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単重(ミリ単重、コイル単重)とはどういう意味ですか?
コイル単重、ミリ単重、それぞれの単位を使うメリットなどについて解説しています。

単重(タンジュウ)とは

単重(タンジュウ)…単位当たりの重量のこと。単位によってコイル単重やミリ単重などと呼びます。

コイル単重(コイルタンジュウ)
1コイル当りの重量のこと。
コイル重量ともいう。単位はkg/coil。
ミリ単重(ミリタンジュウ)
幅1mm当りの重量のこと。
ミリタンともいう。単位はkg/mm。
コイル単重とミリ単重

それぞれの単位を使うメリット

“コイル単重”を使うメリット

1コイルの重量がすぐわかるので、コイルをクレーンや人力で運搬する際に管理しやすいです。(制限重量など)
海外でよく使われています。

 

“ミリ単重”を使うメリット

ミリ単重が同じなら外径が変わらないので、板厚や幅が違うコイルを重ねて積載しても段差が出ません。
広幅から幅違いでスリットしたり、分割する場合に管理しやすく、日本の金属業界ではよく使われていますが、業界用語のため概念が分かりにくいのが難点です。

内径、鋼種が同じ場合のコイル単重とミリ単重の関係を下図に示します。

コイル単重とミリ単重の関係図
図 コイル単重とミリ単重の関係


 

コイル単重、ミリ単重を用いた計算式

ここからは見積書などでよく見る数値情報から算出できる値を、以下の条件例を交えながら紹介していきます。
日本の金属鋼帯業界の見積書には、コイル単重よりもミリ単重で記載されていることが多いので、特にミリ単重を用いた式は出番が多いです。

条件例:
SUS304(密度7.90g/cm3)  厚さ0.4mm × 幅15mm × COIL 総重量150kg ミリ単重1~2kg/mm

 

ミリ単重を用いた計算
◆ コイル単重の求め方 
ミリ単重[kg/mm] × 幅[mm] 
 ⇒ 1~2×15=コイル単重 15~30kg

◆ コイル数の求め方  
総重量[kg] ミリ単重[mm] × 幅[mm]  
 ⇒ 150÷(1~2×15)=コイル数 約5~10コイル

 

コイル単重を用いた計算
◆ 長さ(15kg/1コイルの場合)の求め方  
コイル単重[kg] × 1000 厚み[mm] × 幅[mm] × 密度[g/cm3]   
 ⇒ (15×1000)÷(0.40×15×7.90)=長さ 316.456M

 

お役立ちツール

金属材料に関するお役立ちツールをご用意しております。ぜひご活用ください。

厚さ・単位質量当りの長さ一覧(PDFダウンロード)
厚さとミリ単重が分かれば、おおよそのコイル全長(長さ)が分かります。
※密度7.85(鉄鋼材)での表となります。
 密度の極端に違う、アルミやチタンなどにはご利用できませんのでご留意ください。
 

帯鋼質量早見表(PDFダウンロード)
コイル内径とコイル外径から、ミリ単重(=コイル重量)の予測ができます。
コイル内径とミリ単重から、コイル外径の予測ができます。
※密度7.85(鉄鋼材)での表となります。
 密度の極端に違う、アルミやチタンなどにはご利用できませんのでご留意ください。


材料計算フォーム (Excelダウンロード)
ダウンロードしたExcelファイル内に必要な数値を入力すれば、
板(帯)丸棒(丸線)丸パイプコイルといった形状別に 重量・長さ・大きさ などを算出できます。
またコイル外径やアメリカ単位(インチ、ポンドなど)の換算もできます。

※鋼種選択で自動で密度が選択されます。任意の密度での計算も可能です。

 

テクニカルガイド

技術資料ダウンロード

材料スペックや材料データが満載のテクニカルガイド(全60ページ超)を無料でダウンロードいただけます。

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