
【用途紹介】ひずみゲージ向け 極薄金属箔「極箔」
ステント治療は、血管を内側から支えることで血流を改善する、低侵襲医療を代表する治療法です。
血管内に留置される小さな筒状の医療器具「ステント」には、極めて小さな形状でありながら、体内で長期にわたり確実に機能する高い信頼性が求められます。
本記事では、ステント用途に求められる高い強度、耐久性、生体適合性を兼ね備えた金属材料をご紹介します。
金属製ステントにも使用されている MP35N の技術資料をご用意しました。
物理的性質、機械的性質、対応可能サイズなどの詳細は、こちらをダウンロードしてご確認ください。
そもそも医療用ステントとはどのようなものなのでしょうか?
ステントとは、血管や体内の管(通り道)が狭くなったり、詰まりかけたりした部分を内側から広げ、形を保つための小さな筒状の医療器具です。
以下のように、目的に応じていくつかの種類があります。

次からは最もよく使われる金属製ステントとその材料についてご説明いたします。
金属製ステントは、メッシュ状の構造をしています。
ステントは、カテーテルと呼ばれる細く柔軟なチューブを用いて患部まで搬送し、内側からバルーンを膨らませてステントを拡張することで血管内壁に密着させます。
その後、バルーンは収縮させて回収し、ステントだけが血管内に留置されます。

このような使用方法から、ステントを構成する金属材料には、以下のような特性が求められます。
前項のような要求特性から、金属製ステントには下表のような金属材料がよく使用されています。
横にスクロールしてご覧いただけます。
| 材料区分 | 特徴 | 代表材質 |
|---|---|---|
| コバルトクロム合金 | 高強度、耐疲労性、耐食性に優れる | MP35N、L605 |
| ステンレス鋼 | 実績が豊富、加工性、耐食性が良好 | SUS316L |
| ニッケルチタン合金 | 形状記憶特性・超弾性を有し、柔軟性に優れる | Ni-Ti(ニチノール) |
金属製ステントは、素材に金属パイプを使うケースと金属ワイヤーを使うケースがあり、素材形状によってステントの構造特性や機械的性質が異なるため、用途に応じて適切な方式を選択する必要があります。
一般に、金属パイプを用いる方法は高精度かつ設計自由度に優れ、主に冠動脈などの血管内治療用ステントに用いられます。一方、金属ワイヤーを用いる方法は柔軟性や血管追従性に優れており、末梢血管や自己拡張型ステントなど、複雑な形状変化が求められる用途に適しています。
外径1.0mm~6.0mm程度の極細金属パイプ(チューブ)を用い、以下のような工程で最終製品とする方法が現在の主流となっています。
ニチノールやステンレス鋼などの極細径金属ワイヤーを用います。
当社ではステント製造に使われる極細金属パイプ用のストリップ(帯、箔)をはじめ、極細金属パイプや金属ワイヤーの提供が可能です。
ストリップ
材質:MP35N、L605、SUS316L
板厚:0.010mm(10μm)~ 1.0mm
幅 :~300mm
長さ:コイル
その他、ご希望の仕様がありましたらお申し付けください。
極細金属パイプ、金属ワイヤー(調達品)
材質:MP35N、L605、SUS316L、Ni-Tiなど
寸法:お問い合わせください。
※MP35N極細パイプのサイズ例:外径2.0mm-内径1.0mm × L
サンプルならハガキサイズ1枚から、受注生産の試作も極小ロットに柔軟に対応しております。
ご質問や見積依頼などは 問い合わせフォーム よりお気軽にご連絡ください。
非常に高い強度と優れた耐食性、高い疲労強度を併せ持つ非磁性のCo-Ni-Cr-Mo合金です。
高温雰囲気において強度と耐浸炭性、耐酸化特性がよい合金です。
高耐食性ステンレス鋼。当社では薄物、特殊寸法、小ロットで対応しています。
最薄0.002mm~の極薄金属箔にも対応可能!
精密金属材料メーカーとして80年以上の実績を持つ特殊金属エクセルが運営。
長年培った知見や日々寄せられるお客様からのご相談を元に、技術開発と営業が連携してお客様の疑問や課題解決に役立つ情報を発信しています。
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