
【用途紹介】医療用ステント向け金属材料(MP35N、L605、SUS316L、Ni-Ti)
X線装置では、用途に応じてエネルギー分布を最適化するために透過用フィルターが用いられます。しかし、材質や板厚の違いにより透過特性は大きく変化し、既製品では対応できない場合があります。
この記事では、材料に求められる品質と製品への影響を解説しています。
X線透過用フィルターにも使用されている極薄金属箔「 極箔 」の技術資料をご用意しました。
対応可能寸法や用途/製造実績は、こちらの資料をダウンロードしてご確認ください。
X線透過用フィルターとは、X線源と被写体(または検出器)の間に配置し、X線のうち不要なエネルギー成分を選択的に減衰させる部品で、次のような目的で使用されます。
不要な線量・ノイズ要因を減らす
画像コントラストや測定条件を目的に合わせて調整
コントラスト改善、画質/S/N改善に寄与(配置位置による)

X線透過用フィルターは、主に以下のような分野で使用されています。
一般X線撮影、CT、マンモグラフィ など
非破壊検査(X線検査)、X線CTによる内部観察
X線分析、放射光、軟X線・EUV領域の研究用途 など
X線透過用フィルターは、薄いほど透過特性の設計自由度が増す一方、機械的強度や取り扱い性の確保が課題になります。 そのため、多くの場合以下のように 「薄い金属箔(フィルター箔)」をフレーム等に固定した構造をとります。
目的のエネルギー帯に合わせて材質・板厚を設計
薄箔の破れ・たわみを抑制(超薄肉では特に重要)
装置への取り付け、位置決め、交換性の確保
汚染・損傷の低減、真空対応など用途により追加
フィルター材の選定においては、目的とするエネルギー領域での透過特性だけでなく、熱環境や真空条件、長期安定性、さらに加工性や供給性といった実装面も含めて総合的に評価されます。
その中でもモリブデン(Mo)箔は、以下のような特長があり、用途や使用条件に応じた有力な選択肢の一つとなります。

フィルター性能を安定させるためには、金属箔には単に「透過率」そのものだけでなく、ばらつき・欠陥・取り扱い性まで含めた品質が求められます。
以下に、実際の設計・評価現場でご要望いただくことの多い要求品質を記載します。
| 要求品質 | 得られる効果 |
|---|---|
| 板厚精度(平均値) | 狙いとする透過率・エネルギー分布を実現する |
| 面内均一性(板厚ばらつきの小ささ) | 透過ムラの抑制(画質ムラ/測定誤差の原因) |
| 表面欠陥の抑制(ピンホール、キズ、異物等) | 局所的な透過異常を防ぐ |
| 平坦性・しわ管理 | 装置内での安定した設置や再現性に影響 |
| 環境適合性 | 真空環境や温度変化、長期使用での変化が小さいこと |
評価用のサンプルは、小サイズからのご相談も可能です。
仕様が固まっていない段階でも、用途・装置条件(管電圧、狙い透過率、取り付け構造など)をヒアリングしながら、板厚・材質選定の考え方をご提案します。
ご相談や見積依頼は、お問い合わせフォーム よりお気軽にご連絡ください。
当社取り扱いのすべての材質において箔の製造が可能です。カスタムスペックなら当社へご相談ください。
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