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MAS-1への切り換えで熱処理による寸法変化を抑え、歩留まりを大幅改善!トータルコストダウンも実現!

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MAS-1への切り換えで熱処理による寸法変化を抑え、歩留まりを大幅改善!トータルコストダウンも実現!

精密部品にSK材を使用しているお客様より、熱処理による寸法変化に課題を抱えているとのことで当社にご相談をいただきました。
MAS-1への鋼種変更をご提案させていただいたところ、寸法変化の減少を実現し、歩留まりの大幅改善につなげることができました。

課題・背景

SK材を使用しているが、熱処理による寸法変化で歩留まりが悪く困っている

ご提案内容

熱処理による寸法変化が極めて小さいMAS-1をご提案

結果

【歩留まり向上】熱処理による変寸が著しく減少し、歩留まりが大幅に改善しました
【コストダウン】材料単価は上昇したが、歩留まりが向上しトータルコストダウンに繋がりました

精密部品にSK材を使用しているが、プレス成型後の焼入れ焼戻しにより寸法変化や歪が発生し、規格内に入らなくなってしまうとのこと。
強度が必要なため、プレス後の熱処理は省略できず、また寸法規格の緩和も難しいため、製品検査での不良検出を徹底することでSK材を使用されていましたが、歩留りが極めて悪い上に、検査工程の負荷が大きいため、材料での改善可能性について当社にご相談いただきました。

  • 材質:SK65,SK85


ちょこっとメモ

鋼は焼入れ熱処理により、フェライト(体心立方格子)→オーステナイト(面心立方格子)→マルテンサイト(体心正方格子)と組織変態をします。
この組織変態により、材料が収縮や膨張するため、寸法変化や歪を引き起こします。

時効硬化処理によって1960 MPa以上の強度を得られ、かつ靭性も併せ持つことから
高い信頼性が要求される精密部品などに多く使用される「MAS-1」の使用をご提案しました。
MAS-1の時効硬化熱処理は操作が簡単で、熱処理による寸法変化も小さいため、改善効果が期待できると考えました。



関連リンク

MAS-1の詳しい材料特性は ⇒ こちらから

熱処理による寸法変化が大きく改善され、歩留まりが大幅に向上しました。

材料単価は上昇しましたが、歩留まり向上、検査工程の改善により、トータルコストダウンに繋がりました。

MAS-1|マルエージング鋼

マルエージング鋼は米国INCO社によって開発された鋼種であり、低炭素18%Ni鋼に時効硬化元素としてCo、Mo、Ti、Al等を添加した時効硬化型の超強力鋼です。
詳しい材料特性はこちらをご覧ください。

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