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Resistance Alloys

抵抗材料
(電気抵抗用材料、電熱用材料)

製品概要

抵抗材料とは、金属の中では電気を通しにくい(電気抵抗値が高い)ように成分を調整した材料です。
主に抵抗器などに使用される電気抵抗用材料と発熱体などに使用される電熱用材料の2種類に分類されます。

電気抵抗用材料は、金属の抵抗により電流の流れを制限するのに対し、
電熱用材料は、電流を流した時に金属の抵抗により金属が発熱する特性を利用しています。

当社では、抵抗材料各種を小ロット、高品質で製造いたします。

主な用途

各種抵抗器、ヒーター、発熱体など

対応可能形状

※材質ごとに対応可能範囲が変わりますので、詳細は個別ページにてご確認ください。


電気抵抗用材料

ラインナップと特性一覧

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 当社呼称 名称 性質代表値 特徴 
 体積抵抗率
[μΩ・m]
抵抗温度係数 
[ppm/K]
硬さ
[HV] 
 磁性

NCH-1

一般電気抵抗用
ニッケルクロム
 1.08 50
[23~100℃]
 ≦250  なし  高抵抗の抵抗材で、抵抗温度係数が小さく、靭性、耐熱性、耐食性に優れた抵抗材。(NCH-2よりNCH-1の方が優れている)ろう接性は劣る。 がNCH-1よりも優れた抵抗材。

NCH-2

 1.12 150
[23~100℃] 
 ≦250  なし

エバノームR

-  1.33  約25
[-65~125℃]
 ≦220  なし  高抵抗の抵抗材で、抵抗温度係数がNCH-1よりも優れた抵抗材。

CN30

一般電気抵抗用
銅ニッケル
0.30 約180
[20~105℃]
≦120 なし 中抵抗の抵抗材で、抵抗温度係数は比較的小さく、加工性や溶接性も良い。

CN49

0.49 -80~40
[20~105℃]
≦120 なし

マンガニン®※1

一般電気抵抗用
銅マンガン
0.44 ±20
[20~50℃]
≦120 なし 中抵抗の抵抗材で、耐食性や耐酸化性は劣るが加工性が良く、溶接性も良い。

ゼラニン®※1 30

- 0.29 ±10
[20~60℃]
≦120 なし 低抵抗の抵抗材で、高電流検出抵抗器用途に適しており、加工性・溶接性共に良い。

TJR-1
(ステンレス系)

- 1.42 ±50
[25~125℃]
≦250 あり 高抵抗の抵抗材で、耐高温酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼。FCH-1の代替品種。
※1 マンガニン、ゼラニンは、Isabellenhutte の登録商標です。

 

規格

各規格は参考となります。

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主要成分 当社呼称 その他呼称 規格
ドイツ DIN 中国 GB 日本 JIS
Ni-Cr 系  NCH-1  ISA-CHROM 80 NiCr8020 2080
Cr20Ni80
NCHRW1
GNC108R
 NCH-2   ISA-CHROM 60  NiCr6015 1560
Cr15Ni60
NCHRW2
GNC112R
Ni-Cr-Al 系  エバノームR ISAOHM NiCr20AlSi --- ---
Cu-Ni 系 CN30 ISAZIN  CuNi23Mn B25 GCN30R 
CN49 ISOTAN CuNi44 6J40 GCN49R 
Cu-Mn-Ni 系 マンガニン® ※1 MANGANIN CuMn12Ni 6J12
6J13
GCM44
Cu-Mn-Sn 系 ゼラニン® ※1 30 ZERANIN 30  CuMn7Sn 6J8 ---
Fe-Cr-Al 系 TJR-1 Resistohm CrAl255  0Cr25Al5  FCH-1

※1 マンガニン、ゼラニンは、Isabellenhutte の登録商標です。

化学成分

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[mass%]

当社呼称  合金記号 C Si Mn Cu Al Cr Ni Sn Fe その他 密度
NCH-1  GNC108 ≦0.15  0.75~1.6 ≦2.5     19~21 77≦   ≦1.0   8.4
NCH-2  GNC112 ≦0.15 0.75~1.6 ≦1.5     15~18 57≦     8.3
エバノームR  -    1 2 2.5 20 73.5        8.1 
CN30  GCN30     ≦1.5        20~25     Cu+Ni+Mn 99≦  8.9
CN49  GCN49     0.5~2.5        42~48      Cu+Ni+Mn
99≦ 
 
8.9
マンガニン  GCM44      10~13       1~4      Cu+Ni+Mn 98≦ 8.4 
ゼラニン30  -     7 残        2.3     8.5
TJR-1
(ステンレス系)
 -  ≦0.015 ≦1.0  ≦1.0   4.5~6 19~21     残    7.3

仕様について:導体抵抗値の調整

ご希望の導体抵抗値に調整が可能です。
導体抵抗値は同一素材であっても、製品寸法(板厚・板幅)ごと、及び製品の軟化度合(調質)により変化します。
当社では、これらを制御することで、高精度の導体抵抗値を実現することが可能です。

■体積抵抗率と導体抵抗値の違い

  • 体積抵抗率とは、素材固有の物性値で、単位はμΩ・m。溶解ロット毎の成分ばらつきに影響されます。
  • 導体抵抗値とは、リロール製品の長さ1m当りの抵抗値で、単位はΩ/m。

 

【体積抵抗率(ρ)と導体抵抗(R)の関係】

導体抵抗値(R) = 体積抵抗値(ρ) 板厚(t)×板幅(w)

 
ρ  :体積抵抗(μΩ・m)
t   :板厚(mm)
w :板幅(mm)

TOKKINの特長

当社の抵抗用材料の特長は以下の通りです。
  1. 導体抵抗値の微調整が可能です。
    同一素材であっても、溶解ロットや調質によって体積抵抗率にはばらつきが生じますので、当社では工程中に抵抗値を測定しながら板厚調整することで高精度な導体抵抗値を保証いたします。
  2. 抵抗温度係数(TCR)を保証いたします。
    材質によりますが、抵抗温度係数(TCR)をご要望に応じて保証いたします。
    [保証例] Zeranin30: 20~60℃ ±10ppm
  3. 高精度な板厚公差を保証します。
    抵抗材料においては、板厚のばらつきが抵抗値に影響を及ぼします。当社では永年培った技術で、高精度な板厚公差を保証いたします。
  4. 小ロット対応
    抵抗材料においては、通常50kg~の小ロット対応を行っております。
    ※試作など、50kg未満にも柔軟に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
  5. 極薄箔も製造可能です。
    最小板厚0.030mm(30μm)から製造いたします。より小型化、薄型化する市場ニーズに対応いたします。
  6. 硬さ調整が可能です。
    冷間圧延と熱処理の組合せにより、ご要望の硬さに調整することが可能です。

電熱用材料

ランナップと特性一覧

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 当社呼称 名称 性質代表値 特徴 
 体積抵抗率
[μΩ・m]
使用最高温度
[℃]
硬さ
[HV] 
 磁性

NCH-1

 
電熱用
ニッケルクロム
 1.08 1100  ≦250  なし 耐酸化性と高温強度に優れる。
硫酸ガス中と高温多湿の還元性雰囲気での使用は避けることが望ましい。

NCH-2

 1.12 1000  ≦250  なし

FCH-1

電熱用
鉄クロム
 1.42 1200  ≦250  あり 高温度での使用に推奨。
耐酸化性は良好であるが、NCHと比べ高温強度は劣る。

FCH-2

1.23 1100  ≦250 あり

CN5

一般電気抵抗用
銅ニッケル
0.05 300 ≦120 なし 低抵抗の抵抗材で、使用温度は低いが、加工性、溶接性が良い。

CN10

0.10 300 ≦120 なし

CN15

0.15 400 ≦120 なし

TJH-1
(ステンレス系)

- 1.42 1200 ≦250 あり 耐高温酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼で、FCH-1の代替品種。(コストダウンが可能)

規格

各規格は参考となります。

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主要成分 当社呼称 その他呼称 規格
ドイツ DIN 中国 GB 日本 JIS
Ni-Cr 系  NCH-1  ISA-CHROM 80 NiCr8020 2080
Cr20Ni80
NCHRW1
GNC108R
 NCH-2   ISA-CHROM 60  NiCr6015 1560
Cr15Ni60
NCHRW2
GNC112R
Cu-Ni 系 CN5 ALLOY 30 CuNi2 --- GCN5R
CN10 ALLOY 60 CuNi6 B5 GCN10R 
CN15 ALLOY 90 CuNi10 BFe10-1-1 GCN15R
Fe-Cr-Al 系 TJR-1 Resistohm CrAl255  0Cr25Al5  FCH-1

化学成分

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[mass%]

当社呼称  合金記号 C Si Mn P S Al Cr Ni Fe その他 密度
NCH-1 NCHRW1 ≦0.15 0.75~1.6 ≦2.5       19~21 77≦  ≦1.0   8.4
NCH-2 NCHRW2 ≦0.15 0.75~1.6 ≦1.5       15~18 57≦   8.3
FCH-1 FCHRW1 ≦0.1 ≦1.5 ≦1.0     4~6 23~26   残    7.2
FCH-2 FCHRW2  ≦0.1 ≦1.5 ≦1.0     2~4 17~21   残    7.4
CN5 GCN5     ≦1.0         0.5~3    Cu+Ni+Mn 99≦ 8.9
CN10 GCN10     ≦1.0         4~7   Cu+Ni+Mn 99≦ 8.9
CN15 GCN15     ≦1.0         8~12   Cu+Ni+Mn 98≦  8.9
TJH-1
(ステンレス系)
 - ≦0.015 ≦1.0  ≦1.0 ≦0.04 ≦0.03 4.5~6 19~21   残    7.3

仕様について:発熱体の設計

発熱量は製品寸法(板厚・板幅)、体積抵抗率(ρ)、抵抗増加係数によって決まります。
ご要望に応じた材種 及び 寸法をご提案いたしますので、ご希望をお聞かせください。


【発熱量(Q)と体積抵抗率(ρ)、抵抗増加係数の関係】

発熱量(Q) = RI2T = I2・T・ρ・k  t・w

 
R  : 電気抵抗(Ω)
ρ  : 体積抵抗率(μΩ・m)
k  : 抵抗増加係数
I   : 電流(A)
T  : 時間(sec.)
t   :板厚(mm)
w :板幅(mm)

TOKKINの特長

当社の電熱材料の特長は以下の通りです。
  1. 高精度な板厚公差を保証します。
    抵抗材料においては、板厚のばらつきが抵抗値に影響を及ぼします。当社では永年培った技術で、高精度な板厚公差を保証いたします。
  2. 小ロット対応
    抵抗材料においては、通常50kg~の小ロット対応を行っております。
    ※試作など、50kg未満にも柔軟に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
  3. 極薄箔も製造可能です。
    最小板厚0.030mm(30μm)から製造いたします。より小型化、薄型化する市場ニーズに対応いたします。
  4. 硬さ調整が可能です。
    冷間圧延と熱処理の組合せにより、ご要望の硬さに調整することが可能です。

カタログダウンロード

抵抗材料・電熱材料

 

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金属箔 │ステンレス, 鉄, 鋼, 非鉄金属

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