
金属の切削加工とは?│種類、特徴、メカニズム、被削性について
貴金属クラッドとは?その用途例や、特徴、貴金属の種類、貴金属の主な特長などについて解説します。
主に銅系ベース材料に、金、銀、その合金などの貴金属を必要部分だけに連続接合(クラッド)した材料です。
貴金属クラッドの用途例は以下の通りです。
貴金属の特性から、電気接点用として使用されることが多くなっています。
各種電気スイッチ、モーターの整流子(コンミテーター)ブラシ、車載パワーウィンドウスイッチ、火災警報器接点、ブレーカー接点、ロータリーエンコーダ 等
電気めっきと異なり、貴金属を厚く(数百μm等)付けることができるため、摩耗に強く、大電流に対応することが可能です。
貴金属合金を使用でき、接点部の溶着を防止することができます。火災警報器など、高い信頼性が必要な接点部品に最適です。
貴金属クラッドで使用される貴金属には以下のようなものがあります。
横にスクロールしてご覧いただけます。
貴金属 | 特長 | 比重 | 融点 [℃] |
電気伝導度 [IACS%] |
熱伝導率 [W/(m・K)] (300K) |
---|---|---|---|---|---|
Au | 良好な熱伝導率、電気伝導率を持ち、耐食性に最も優れています。さらに接触圧力も弱いという特徴を持つため、接点材料としては高い信頼性を要求される箇所に使用されます。 | 19.3 | 1064 | 71 | 318 |
Ag | 金属中最高の電気伝導率と熱伝導率、極めて小さい接触抵抗という利点をもつことから小中電流範囲の接点材料として最も広い用途に使用されます。 | 10.5 | 961 | 106 | 429 |
Pd | 高い耐食性と耐薬品性を持ち、接触抵抗も低いという特徴があります。さらに、全域固溶なので合金を作りやすいため金や銀と合金にして電気接点に使用されます。 | 11.9 | 1552 | 16 | 71.8 |
当社で取り扱いがある貴金属クラッドについては、こちらのページに詳しい情報が載っていますのでご確認ください。また、クラッドについてはこちらのページにも製造法や特性の求め方などの情報を載せていますので、併せてご確認ください。
貴金属クラッド材やその他金属材料に関して、お困りのことがございましたらお気軽にお問い合わせください。
最新記事
タグ