公開日:2018/09/20
特殊金属エクセルは2017年に量産供給を開始したTOKKIN 350JINについて、日本金属学会誌まてりあに寄稿した「ハプティックデバイス用材料の開発」の内容が2018年9月19日に日本金属学会秋季講演大会に於いて、第41回日本金属学会技術開発賞を受賞しました。
開発鋼は優れた強度-延性バランス(YS×ELバランス)は35000MPa%を超え、硬さ(HV)490≒Ys1500MPaを超えながら引張試験での伸びが25%を超える延性を兼備する事で、加工後の信頼性を高めた高機能ステンレス鋼です。
TOKKIN 350JINは、独自に考案されたR&P(Rolling & Partitioning)法によって誕生したもので、高い強度と加工性を両立し、加工後の信頼性(疲労耐久性、破壊靭性、耐食性等)を有するばかりか、従来の高強度鋼板に比べて強度と延性のバラツキが極めて小さく、精密かつ高精度が求められるハプティックデバイスや時計部品をはじめとした電子部品などに広く適用されつつあります。
また、析出硬化系ステンレス鋼に対して、加工後の熱処理が不要となる事から、部品単位での寸法安定性に対する高い要求への対応可能性も広がります。
構成部品の高信頼性化と小型化が進むスマートフォンやウェラブル端末のばね部品を中心に販売量を増やし、繰り返し疲労強度が要求されるばね部品や、複雑な成形が必要な電子部品や精密機械部品に用途を広げ、高機能性薄鋼板として2022年に150t/年の販売を目指します。
2018年12月に幕張メッセで開催される高機能金属展にも出展を予定しております。
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