SUS632J1 (15-7PH)|析出硬化系ステンレス鋼

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ステンレス鋼

析出硬化系

SUS632J1 (15-7PH)|析出硬化系ステンレス鋼

概要・特徴

SUS631は、固溶化熱処理状態(オーステナイト相)では軟らかく種々の加工ができる反面、高強度化させるためにはマルテンサイト化処理、析出硬化処理の2回以上の熱処理が必要です。
それに対し、SUS632J1は固溶化熱処理の有無に関わらず常時マルテンサイト相であるため、析出硬化処理1回の熱処理だけで高強度化が可能です。
仕上げ状態は、固溶化熱処理もしくは圧延仕上げが選べ、圧延仕上げの方が大きい強度が得られますが、SUS631の強度には及びません。この鋼種は全ての状態で強い磁性を示します。
なお、固溶化熱処理材は、マルテンサイト相ではあるものの、炭素量が低く靭性もあるため軽度の加工は可能です。
また、溶接部における強度差が少ないため、スチールベルトなど、溶接がある用途に使われることもあります。

当社ではJIS G4313に規定されるばね用ステンレス鋼各種取り扱っています。
ばね用ステンレス鋼の各鋼種の特徴や比較はこちらのページにてご確認ください。

主な用途

スチールベルト、バンドソー、マスクフレームスプリング、振動モーター、各種ばね

対応可能形状

製造可能範囲(コイル、板)

板厚

0.030~2.0mm

3.0~300mm

長さ

コイル もしくは L2000mm以下のシート

当社で製造するコイルやシート材の製造範囲です。

当社では特に指定のない場合、JIS G 4313に準拠して製造いたします。

JIS

SUS632J1 (G4313, G4305)

密度

7.74 g/cm³

比熱

502 J/(kg・K)

電気抵抗

100 μΩ・cm

ヤング率

196 GPa

熱膨張係数

10.9×10-6/K(0~100℃)

熱伝導率

15.9 W/(m・K) (100℃)

磁性

あり

特に指定のない場合、JIS規格(下表)に準拠して製造いたしますが、より厳しい規格やカスタム規格をご指定いただくことも可能です。 

SUS632J1は時効硬化(析出硬化)を人工的に行うことができる鋼種です。
析出硬化熱処理条件は、調質に関係なく[480℃×1時間]が適当です。
析出硬化処理後の機械的性質は「機械的性質」の項を参照ください。

ばね用ステンレス鋼

SUS301, 304, 631, 632J1, 420J2の特徴や鋼種比較はこちらをご覧ください。

析出硬化系ステンレス鋼

析出硬化処理により強度を高められる600番系のステンレス鋼の特長はこちらより。

ステンレス箔 (SUS箔)|板厚0.010mm~0.099mm

当社で取扱うすべてのステンレス鋼で箔材(板厚0.10mm未満)の製造が可能です。

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