TOKKIN® 305M|非磁性ステンレス鋼

ステンレス鋼

オーステナイト系

TOKKIN® 305M|非磁性ステンレス鋼

概要・特徴

オーステナイト系ステンレス鋼の代表鋼種であるSUS304(18Cr-8Ni)のNi、Mn、Crなどの含有量を高めることでオーステナイト相を安定させ、冷間圧延後も磁化されにくくした鋼種です。
TOKKIN 305Mは、JIS規格のSUS305の範囲内でこれらの元素を高めに調整しているため、一般的なSUS305と比較し、より一層安定度が高くなっています。また、Ni含有量が高いため、加工性、耐食性にも優れています。
また、Ni含有量が高いため、加工性、耐食性にも優れています。

主な用途

カメラモジュール、通信機部品、医療器具、留置針、モーター部品
※ 非磁性の特性から、電子機器部品関連用途において、磁性を嫌う用途に使用されます。

対応可能形状

製造可能範囲(コイル、板)

板厚

0.010~1.5mm

3.0~300mm

長さ

コイル もしくは L2000mm以下のシート

当社で製造するコイルやシート材の製造範囲です。

TOKKIN 305Mは、JISのSUS305を改良した当社独自製品です。
Overseas standards are listed as equivalent or similar to our materials, so please use them as a reference.

JIS

SUS305 (G4305)

UNS

S30500

AISI

305

EN

1.4303

ISO

X4CrNi18-12

密度

7.93 g/cm³

比熱

502 J/(kg・K)

電気抵抗

72 μΩ・cm

ヤング率

193 GPa

熱膨張係数

17.3×10-6/K

熱伝導率

16.3 W/(m・K) (100℃)

下表は焼鈍仕上げ、強圧延仕上げの機械的性質の目安値です。
焼鈍仕上げ~強圧延仕上げの間でご希望の硬さ(仕上げ)で製造いたしますが、板厚によっては対応できない仕上げもございます。また、強圧延材の場合、弱い磁性を帯びるようになりますので、まずはご相談ください。
※極薄箔の場合、焼鈍、2B仕上などの軟質材は、不具合(折れ、シワなど)発生の懸念があるため、対応できない場合がございます。

下図はTOKKIN 305Mの圧延率及び硬さと透磁率の相関図です。

SUS304に代表されるオーステナイト系ステンレスは、固溶化(焼鈍)状態では非磁性ですが、冷間圧延により磁性を示すようになります。それに対し、TOKKIN 305MはNi、Mn、Crが高めに調整されているため、非磁性を維持することができます。
なお、TOKKIN 305Mは、JIS規格のSUS305の範囲内でこれらの元素を高めに調整しているため、JIS SUS305よりも非磁性を維持できるようになっています。

非磁性ステンレス鋼

非磁性ステンレス鋼なら、加工後も組織変態が起こりにくく、非磁性を維持できます。

ステンレス箔 (SUS箔)|板厚0.010mm~0.099mm

当社で取扱うすべてのステンレス鋼で箔材(板厚0.10mm未満)の製造が可能です。

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