TE-2 (SKS81相当)|合金工具鋼

みがき特殊鋼

炭素工具鋼

TE-2 (SKS81相当)|合金工具鋼

概要・特徴

TE-2は、当社オリジナルの鋼種です。合金工具鋼SKS81の改良鋼種で、成分の調整及び製造履歴の厳重な管理によって焼入れ性を増し、炭化物を微細化して、切れ味・耐摩耗性を高めた鋼種です。
カミソリ替刃をはじめ、高級刃物に使われます。

主な用途

カミソリ替え刃、長刃、高級刃物

対応可能形状

製造可能範囲(コイル、板)

板厚

0.010~2.0mm

3.0~300mm

長さ

コイル もしくは L2000mm以下のシート

当社で製造するコイルやシート材の製造範囲です。

当社独自製品です。
[注1]JIS鋼種記号末尾のMはJIS G3311 みがき特殊鋼 該当鋼種で、Mは省略して表示する場合があります。

JIS

SKS81M相当 (G3311)

鋼(Fe-0.8C)の代表値を参考として掲載しています。

密度

7.84 g/cm³

比熱

490 J/(kg・K)

電気抵抗

18 μΩ・cm

ヤング率

208 GPa

熱膨張係数

11.0×10-6/K(0~100℃)

熱伝導率

50.2 W/(m・K)

磁性

あり

通常、みがき特殊鋼は圧延された状態(圧延仕上またはロール仕上)のままで供給されていますが、当社は最も軟らかい焼鈍仕上から最も硬い強圧延仕上まで製造することが可能です。 ご希望やご用途に合わせて最も適した仕上げをお選びいただけます。

TE-2は焼入れをして使用することがほとんどです。
一般的な焼入条件は[790~850℃油冷(760~820℃水冷)]です。
寸法や形状、要求特性、焼入方法に応じて数十秒~数分保持した後、冷却を行います。
冷却は水冷の方が油冷よりも硬く焼きが入りますが、焼入歪や焼き割れなどの危険があるため、油冷を採用する場合もあります。
焼戻し温度は、要求する硬さや靭性に応じて焼入れ焼戻し曲線を参考に選定ください。

刃物用材料

剃刀、医療用刃物など、各種刃物に適した材料です。鋼種選びに迷ったらこちら。

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